2011年1月15日土曜日

ニュー・シネマ・パラダイス


1989・イタリア
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
製作総指揮:ミーノ・バルベラ
製作:フランコ・クリスタルディ
脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ
出演:フィリップ・ノワレ、ジャック・ペラン、サルヴァトーレ・カシオ、マルコ・レオナルディ、アニェーゼ・ナーノ、ブリジット・フォッセー


 ついにこの映画を・・・。僕に映画というものを今まで以上に愛させてくれた作品。映画の素晴らしさを知ってもらいたい人に、僕がまず推す映画はこの『ニュー・シネマ・パラダイス』です。

 やっぱり映画っていいですよ。今もよくわからないでいる。ラストで何故あれほど沢山の涙が出たのだろう。

現在のローマ。夜遅く帰宅した映画監督のサルヴァトーレ・ディ・ヴィータ(ジャック・ペラン)は、留守中に母(プペラ・マッジョ)からアルフレードが死んだという電話がかかっていたことを知らされる。その名を耳にし・・・。

 あらすじは、敢えてここまでしか書きません。本当に観てほしいから。

 でも、ネット上では、映画好きこそ観る映画。映画上級者は見るべき映画。な~んて、書かれています。
 しかし、僕は、普段映画にあまり触れない方々にこそ見てほしい。だって、この映画には、映画そのものの魅力がギュ~と凝縮されているから。
 映画の魅力って何?という質問に対しての答えは人それぞれでしょう。もちろんそうだし、そうあるべき。でも、僕は映画の魅力って
「自分と違う人間の人生をで体感する」
ということだと思っています。観る人は、その物語の主人公の人生の一部を疑似体験する。この人の生きるさまこそが人を一番感動させる。これは100年の映画史が出したひとつの答えのような気がします。

 そして本作。この作品ほど主人公の一生に入り込める作品も少ないでしょう。
この映画には、あるひとりの男の人生の酸いも甘いもがつまっています。
・映画に対する愛の物語
・映写技師アルフレードとの友情の物語
・悲しくもメルヘンチックな美しい愛の物語
・いつでも温かく見守っていた母の物語
言い出すとキリがありません。
ラストの繋ぎ合わせたキスシーン観ている側はトトと共にアルフレードと過ごしたあの「懐かしい時代」を回想し、もはや自分のものとなっているトトの夢、想い出に涙するのです。


 ふつう、映画批評は客観的な視点からです。でも、この映画に関しては、あまりに自分を重ね合わせてしまいすぎて、そんなことできませんよ。(涙)



 おっと・・・。映画への愛を語るあまり、投稿内容がかなりイタいものとなってしまいました。 どうか、ご了承を。でも、本当に観てほしい。

 TOHOシネマズの午前十時の映画祭で『ニュー・シネマ・パラダイス』が上映されます。昨年は行けなかったので、今年こそはスクリーンで観て号泣して来たいと思います。






 一人の映画好きとしてこの作品に出会えたことを心から感謝します。

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